病気のはなし

アレルギー

pork-cat syndrome

pork-cat syndromeは猫の血清アルブミンに感作された後、交差反応によって豚肉摂取時にアレルギー症状を起こす疾患です。1994年にフランスから最初の症例報告がありましたが、報告数は少なく比較的稀な疾患です。食物アレルギーの中で肉のアレルギーは比較的稀で、食物多抗原陽性の幼少児で感作が認められる例がありますが、必ずしも食べて症状が出ない場合も多いです。

当クリニックでも、中学生のお子さんで、pork-cat syndromeが強く疑われる患者様の受診がありました。豚肉を食べると蕁麻疹や唇が腫れる症状が何度かあったために当クリニックを受診されました。お話をよくお伺いすると、以前は普通に豚肉を食べることができていたのに、最近急に症状が出る様になったとのことです。また、ペットとして猫を家で3匹飼っているとのことで、血液検査を行うと豚肉と猫のRASTが陽性でした。

pork-cat syndromeの症状は蕁麻疹や喉の掻痒感などの比較的軽い症状からアナフィラキシーを起こす症例まで報告があり重症例もあることから注意が必要です。またアルブミンは加熱により抗原性が弱くなるため毎回症状が出ない場合もあり、認識されていない軽い症状の方が多くおられると予想されます。pork-cat syndromeの患者様の中には豚肉のみならず、牛肉や馬肉など他の食肉にもアレルギー症状を起こす方もおられます。特に火の通りの悪い調理方法での摂取は要注意となります。

交差反応による食物アレルギーは花粉感作による果物アレルギーが有名ですが、今回の患者様の様に動物感作による食物アレルギーもあり、非常に奥が深いです。

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