10月22・23日の小児アレルギー学会の参加のため、岡山に行ってきました。
金曜日のワクチン外来終了後出発したのですが、姫路駅での新幹線の人身事故のため新大阪から新幹線に乗れず…
しばらく待っていましたが、運転再開の気配も無いのでやむを得ず在来線を利用して何とか岡山駅に到着しました。
1日目は食物アレルギーのセッションを中心に参加しました。
各施設工夫をこらしながら治療をされていますが、重症例をどう治していくかが大きな課題で治療の標準化はまだまだ難しいのが現状のようです。ある施設が重症卵アレルギーの患者さんを舌下免疫で治療されていた発表が、私としては興味深かったです。
また検査関連では、11月20日からクルミのコンポーネントのJug r 1とカシューナッツのコンポーネントのAna o 3が保険適応となるとの事で、強い症状が出やすいナッツアレルギーの診断の助けになります。
喘息のセッションでは優木まおみさんが出ておられました。
2日目は、「スキンケアで食物アレルギーの発症を予防できるか?」の内容で討論が行われました。私は感作経路は複数あると考えておりますが、今回の内容からもこれまでの皮膚感作一辺倒からの流れが変わって来たように思いました。
そしてお昼前に、ノーベル賞受賞された本庶佑先生の講演があり、「オブジーボ」発売までの大変な経緯も語っておられました。今後の癌治療を変える本当に画期的な仕事をされたのだと、改めて感銘を受けました。
ちなみに岡山といえば「デニム」ということで、会場内で配布された学会用のバッグはこちらでした。😃
金曜日の夜からクリニックはお休みを頂き、患者様にはご迷惑をおかけしましたが、学会からの新たな知見も得て明日から診療してまいります。