2023年の診療が本日を以て終了しました。

本年を振り返ってみますと、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に分類変更され、ようやく待ちに待った平常に近い社会生活が戻ってまいりました。子供さんの日常生活も概ね通常に戻り、行事などの制約もかなり少なくなったことは大変喜ばしい変化です。

ただ、コロナ以外の感染症の流行も戻ってきたため、様々な感染症に罹患するお子さんが増えた1年でした。ここ数年間、感染症に罹ることが少なかったため、流行が非常に大きくなったり年長のお子さんも罹患するなど、これまでの新型コロナ対策の反動がみられた1年でもありました。様々な感染症が行き渡って、今後は徐々に体調不良のお子さんも減っていくとは思いますが、もう少し時間がかかるのかもしれません。

アレルギー疾患については、今年も多くの患者様の診療をさせていただきましたが、昨年に引き続き消化管アレルギーのお子さんが多かったことと、ナッツアレルギーのお子さんの増加がみられた1年でした。卵や牛乳・小麦などのメジャーなアレルゲンに対するアレルギー患者様がある程度大きくなってからナッツアレルギーを発症する例も散見され、ナッツアレルギーはアナフィラキシーを起こしやすいことから、今後も注意を払って診療していく必要があると感じています。

医師1人の診療で、どうしても1日で診療できる患者様の人数が限られるため、人数制限をさせていただく日が多くなることを申し訳なく思います。小児の特性として多くは軽症の患者様ですが、その中に重症の患者様が救急ではなく当院のようなクリニックに来院されるという事実がありますので、診療の質を担保させていただくことは何よりも重要と考えております。そのための人数制限だとご理解頂けたらと思います。

当院をかかりつけとしてくださっている患者様とその親御様、日々奮闘してくれているスタッフ、当院と関連のある様々な企業の方々に感謝いたします。今年1年間、誠に有り難うございました。

皆様、良いお年をお迎えください。

院長 小西芳樹

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