新型コロナウイルス感染症の医療従事者に対する感染予防策に関して、厚生労働省及び日本医師会より全国の医療機関に通達がありました。それによりますと、インフルエンザ・溶連菌・アデノウイルス・マイコプラズマなどの鼻腔および咽頭から採取した検体による迅速検査を行う場合、検体採取時にエアロゾルが発生し、万が一患者様が新型コロナウイルスに感染していた場合、医療従事者への感染の懸念がある事から、通常クリニックでは困難なレベルの防護体制(フルフェースマスク・ガウンなど)をとれない場合は検査を行わないようにとのことでした。

各種迅速検査はその精度などに限界はあるものの、治療薬の決定の参考になったりご家族に病状の見通しがお話できるなどの利点があります。また、高次医療機関に紹介する際も診断が可能なものについてはつけておいた方が、受けて頂く医療機関もベッドコントロールなどの対応がしやすいと考えられます。しかしこの度この様な厚生労働省および医師会の方針が出ましたので、患者様には大変申し訳ありませんが、当面各種迅速検査の実施を原則中止します。また同様の理由で、鼻汁吸引処置も中止とさせて頂きます。

患者様には、病歴の聞き取りと丁寧な診察により適切な診療を続けて参ります。また必要な方には血液検査・レントゲン検査などを行うことにより、重症化の早期発見に努めて参ります。

ご理解とご協力の程、宜しくお願い致します。

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