日本アレルギー学会に参加してきました。
・食物アレルギー分野では、クルミやカシューナッツなどのナッツアレルギーが近年急増しており、その注意喚起と診断についての興味深い発表がありました。また、果物アレルギーでは口腔アレルギー症候群ではなく、アナフィラキシーなどの全身症状を起こす症例の報告が増えており、こちらは加熱しても症状が出るため日常生活での対応方法が変わってくること。そして、今後も診断に有用なアレルギーコンポーネントの候補が多数あること、最近当院でも患者様が増えている消化管アレルギーなどが興味深かったです。
・気管支喘息では、吸入手技での実践的な報告があり効果的な吸入療法について学ぶことができました。
・アトピー性皮膚炎では近年、内服・外用・注射など様々な新薬が出てきており、特に外用薬では当院でも使用することができそうです。
特別講演では、ノーベル賞受賞者の山中先生の講演を聞くことができました。
長いお休みを頂いて患者様にはご迷惑をおかけしましたが、今後の診療に活かせる事を色々と学ぶことができました。