舌下免疫療法とはアレルゲン(抗原)を毎日舌下に少量投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。これまでの免疫療法(減感作療法)では医療機関を頻回に受診し注射により行う方法が一般的でしたが、舌下免疫療法では自宅で行えるようになるため、頻繁な通院が必要ではなくなります。また、注射で行う場合と比較してアナフィラキシーと呼ばれる重い副作用が起こりにくいとされています。舌下免疫療法は、これまでの抗アレルギー薬などの対症療法とは異なり、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑える可能性のある治療法です。
注意点としては
①検査でスギ花粉症と診断された12歳以上の患者様が対象です。(スギ花粉症を確定するための検査が必要です。)
②服用してすぐに効果が出るお薬ではなく、治療は長期間(3−5年)かかります。また、花粉の飛散していない時期も服薬が必要です。
③治療が有効な患者さんが8割、無効の患者様が2割程度とされています。(有効な患者様ではスギ花粉飛散時期の症状が緩和され、抗アレルギー薬の服用を減量できたり、服用が不要となります。)
④初回の薬の服用はクリニックで行い、30分程度クリニック内での経過観察が必要です。初回服用は当面、平日日中の診療時間内に行います。
詳しくはこちらもご覧ください。
当クリニックでスギ花粉症に対する舌下免疫療法をご希望の患者様は、診療時間内にお電話(072-349-6100)でお問い合わせください。